興徳寺について

ごあいさつ

年配の方から「昔は遊ぶところと言えば、近所のお寺か神社だった」とよく言われます。どうぞ興徳寺にお越しいただき、昔を思い出して下さい。想い出がすぐ目の前にありますよ。

若い方々は「お寺ってあまり入ったことがなかったけど、なんだか落ち着くと言われます。どうぞ興徳寺にお越しいただき、自然の空気をいっぱい吸い込んで、心の充電をしてください。

お寺は老若男女関係なく、自分の時間を過ごすところです。
水の音を聞き、心を落ち着かせたり、仏様とお話ししていただいたり、思い思いの時間をおすごしください。

これからも、みなさまにとって、あたたかな癒しの場であるよう精進してまいります。

高野山真言宗 隆法山 興德寺
住職 青木隆興

興徳寺のご案内

聖徳太子存世中に今の法円坂付近に「薬師院」として創建され、天平年間(729~749)に行基菩薩によって再建された畿内49ケ院のひとつと言われていますが、第二次世界大戦の大阪大空襲にて現在の山門以外の諸堂を焼失したため詳細は不明です。

元禄年間(1688~1704)に作製された「大坂三郷町絵図」(大坂城天守閣蔵)では現在地にお寺が存在していた事が確認できます。現在の本堂は昭和27年に再建。たくさんの方々のご協力により、今に至っています。

ご本尊様について

興徳寺の本尊様は薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)で、行基菩薩によって発掘されたと言い伝えられています。

本尊様は秘仏(厨子の扉を閉じたまま祀られる仏像)のため、御前立(おまえだち、厨子の中の本尊様に代わってその前に安置される仏像)をお祀りしています。
現在の御前立は、京の大仏師、今村九十九師により刻され、昭和五十七年四月に開眼法要を行いました。

薬師如来は、衆生の疾病を治癒する仏として信仰されていますが、興徳寺の薬師如来は、特に目に御利益がある仏さまと言われており、目に病をお持ちの方々や、先の見通しが効き、事業がうまくいくようにと商売繁盛、社運興隆、家内安全を願う方々がたくさんお参りされています。

准提観音

無数の仏を産んだことから、仏母とも言われています。我が国ではとくに子授けと安産の観音様としてお祀りされています。
興徳寺の准提観音は、高さ33尺、約10mの大きさがあります。お目は三つ、お手は18本あり、それぞれの手に持たれた仏具等でみなさまに功徳をもたらします。
また観音様の周囲には西国三十三か所霊場のお砂を埋めています。歩かれると西国観音霊場をまわったことになります。

融通地蔵尊

融通とは、滞りなく通ること、という意味ですが、異なる別々のものが溶け合い一体となること、という仏語でもあります。
元来、「融通無碍」と言って宇宙の万物は それぞれ孤立しているものではなく互いに関係を保ち、よく調和している、という言葉であります。お互いに通じ合い両方が相まって完全なものになります。
自分のためだけでなく 全ての人々がやすらかに暮らせるようにお地蔵様を拝んでみませんか。

三宝荒神

弘法大師が高野山を開山する際に、板に「三宝荒神」を描いて古荒神に地に祀るとともに檀上の鬼門にも荒神を勧請して、高野山の大伽藍を建立したとされている。それゆえ三宝荒神を祀るようになった。
ー三宝荒神略縁起より

その荒神社立里荒神分社をお祀りしておりますが、こちらも縁起は不明です。火の神、台所の神として家内安全、商売繁盛などを願う方々に昔から信仰されています。

興徳寺を覗いてみよう

イラストで見る興徳寺

マンガとイラストマップで、境内のみどころをわかりやすくご紹介しています。

詳しくはこちら